AIコールから人へ引き継ぐ条件の作り方
AIコールの導入では、AIが答えられる内容と同じくらい、人に引き継ぐ条件が大切です。顧客が希望したときに適切な窓口へつながり、担当者が状況を把握できる設計を先に用意しましょう。

AIコールの導入では、AIが答えられる内容と同じくらい、人に引き継ぐ条件が大切です。顧客が希望したときに適切な窓口へつながり、担当者が状況を把握できる設計を先に用意しましょう。
引き継ぎには2つの完了がある
電話が別の窓口につながることと、担当者が用件を理解できることは別の確認項目です。接続だけ成功しても、顧客が最初から説明し直すなら、負担が残ります。
以下では導入時の検証案として、接続と情報共有を分けて考えます。個別製品の機能は、それぞれの公式仕様で確認してください。
まず決めたい引き継ぎ条件
- 顧客が人の担当者への接続を希望した。
- 該当する案内が資料にない。
- 同じ内容の確認が繰り返され、会話が進まない。
- 個別条件の判断や交渉が必要になった。
- 記録の更新など、許可された範囲を超える操作が必要になった。
この一覧は出発点です。実際には自社の窓口区分と対応方針に合わせて、誰へ、どのタイミングで回すかを定義します。「AIが自信を持てないとき」のような曖昧な条件だけに頼らず、確認できる行動や状況に落とし込みます。
担当者へ渡す情報を短くする
会話の記録をすべて渡すことに加えて、次の4点を短く提示する構成を検討できます。
- 顧客が解決したいこと。
- これまで案内した内容。
- 確認できた情報と、まだ確認できていない情報。
- 引き継ぎが必要になった理由。
例えば「請求についての相談」だけでは範囲が広すぎます。「請求内容の説明を希望。対象月は確認済み。個別の金額については未確認」のように、事実と未確認事項を分けると次の対応を決めやすくなります。これは仮想の記録例です。
担当者が不在のときも決めておく
営業時間外や回線混雑時に引き継げない場合は、その場で案内する内容を用意します。折り返しを案内するなら、誰が確認し、どの情報を受け取り、対応済みをどう管理するかまで整理します。
実際の対応体制で守れない時間や方法を、AIに約束させないことが重要です。案内文の変更と、現場の運用変更が連動するよう、確認担当者を決めてください。
検証は担当者側まで通して行う
テスト通話では、AIからの案内、接続先、担当者に見える記録、通話終了後の保存内容を一続きで確認します。引き継ぎ直前に相手が用件を訂正した場合も試しておきましょう。
評価するのは、接続までの時間だけではありません。担当者が情報を補うために何を聞き直したか、誤った窓口へ回った件数、対応記録の不足も残します。
本文は引き継ぎ設計の提案です。自社の体制と利用するサービスに合わせて調整してください。