AIエージェント導入の要件整理シート
AIエージェント構築の打ち合わせでは、製品名やモデル名よりも先に、任せたい仕事を具体的に共有すると検討が進みます。本記事では、初回の相談に使える要件整理シートと、書き方の例を紹介します。

AIエージェント構築の打ち合わせでは、製品名やモデル名よりも先に、任せたい仕事を具体的に共有すると検討が進みます。本記事では、初回の相談に使える要件整理シートと、書き方の例を紹介します。
要件整理シート
次の項目を、まず1つの業務について埋めてみてください。決まっていない部分は未定と書き、推測で埋めないことが大切です。
- 業務名:
- 利用する担当者・部署:
- 作業が始まるきっかけ:
- 現在の作業手順:
- 入力される情報:
- 参照する資料:
- 接続が必要なシステム:
- 完成させたい成果物:
- AIに許可する操作:
- 人が確認する場面:
- 処理を止める条件:
- 正しく完了したことの確認方法:
- 運用開始後の責任者:
資料やシステムの名称を挙げるときは、担当部署と利用できる範囲も確認します。接続できるか不明なものを、前提条件にしないようにしましょう。
書き方の例:問い合わせ回答案の作成
次は仮想の記入例です。IvyLeapの実績や特定製品の導入結果ではありません。
業務名は「問い合わせメールの回答案作成」。開始のきっかけは「担当者がメールを選び、回答案の作成を依頼したとき」とします。入力は問い合わせ文、参照資料は確認済みのFAQ、成果物は回答案と参照箇所です。
AIに許可する操作は検索と下書き作成までとし、送信は担当者が行います。該当資料がなければ回答を作り切らず、足りない情報を示します。完了の基準は「担当者が根拠を確認し、回答として採用するか判断できること」と記入できます。
「問い合わせを自動化する」とだけ書くより、必要な画面、連携、評価方法を具体的に相談しやすくなります。
必須要件と改善候補を分ける
最初の検証で必要なものと、将来追加したいものを分けます。例えば回答案に参照資料を示すことは必須でも、複数部署への自動振り分けは次の段階にできる場合があります。
担当者が確認できないまま機能を増やすと、どの変更が品質に影響したかを判断しにくくなります。最初に確認したい仮説を1つに絞り、その検証に必要な範囲を決めてください。
受け入れ基準の書き方
「精度が高い」ではなく、どの入力に対して何ができればよいかを書きます。
- 回答に使った資料の参照箇所を表示できる。
- 該当情報がないときに、その旨を伝えられる。
- 人の確認なしで顧客へ送信しない。
- 処理に失敗したときに、担当者が失敗を認識できる。
- 確認と修正を含めた作業時間を記録できる。
必要な数値目標は、現状の業務を測ったうえで設定します。根拠のない目標値だけを置くと、検証の意味が曖昧になります。
打ち合わせの後に残すもの
合意した範囲、未決事項、確認担当者、次回までの作業を記録します。検証が進んで要件を変える場合は、変更理由と評価への影響も残してください。
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このシートは業務整理のための提案です。個別のシステム構成や契約範囲に合わせて調整してください。